【特別授業レポート】理事長・鈴木輝彦が、大谷小学校で特別授業! テーマは「海老名のまちづくりについて」
まちづくりって何だろう?
海老名市立大谷小学校で11月25日、海老名青年会議所の理事長・鈴木輝彦君が、5年生の子どもたちに「海老名のまちづくり」をテーマとした授業を行いました。これは総合学習の一環として行われたもので、参加した児童は約90名。みんな真剣な表情で、鈴木君の話に耳を傾けていました。
「何かをやれば、いいことも悪いことも起きる」
授業の冒頭、鈴木君が子どもたちに投げかけたのは「まちって、誰がつくると思う?」という問いかけでした。
「市役所!」「建設会社!」といった答えが児童の声があがる中で、鈴木君はこう話しました。
「もちろんそれも正解。でも僕は“みんなでつくるもの”だと思ってる。何かをやれば、いいことも悪いことも起きるけど、それを『問題だ!』って決めつけないことが大事だと思うんです。『じゃあ私がやるよ』『あの子が得意だからお願いしてみよう』って言える人が増えたら、もうそれは“まちづくり”が完成してるんじゃないかなって思ってます」

「量と質。どちらも大切」
「建物がいっぱいできるのはいいことなんですか?」
子どもたちからの素朴な質問に、鈴木君は「“量”が増えるのは悪いことじゃない」と話しつつ、続けてこう言いました。
「駅前の大型商業施設には多くの店舗が入っているけれども、地元・海老名の人がやってるお店は、僕が知ってる限り、数えられる程度。お店がたくさん“量”はあるけど、“えびならしさ”っていう“質”がそこにあるかどうかは別の話です。地元のお菓子屋さんが出店していたら、それだけで“海老名らしい”って思うよね。僕はそういう“思いがあふれているまち”を、“質の高いまち”って呼びたいなと思っています」
「関わる時間が、まちへの愛着を育てる」
鈴木君は、「田んぼでいちごを収穫したり、駅前のイベントに出てみたり、海老名で過ごす時間が増えると、自然と“えびなが好き”になってくる」と話しました。
「好きになってくると、『住み続けたいな』って思えるようになる。だから、“海老名と関わる時間”を増やすことはとても大事。まちと関わることで、『ここは自分のまちなんだ』と感じられる。それが“まちづくり”の土台なのかもしれませんね」

「歴史は未来をつくる材料になる」
鈴木君は 歴史と未来を“振り子”のたとえる。
「振り子って、後ろに大きく引っ張れば、それだけ前に大きく振れるよね? まちも同じで、過去が深ければ深いほど、未来にも大きく振れると思うんです」
海老名には、有鹿神社や国分寺といった歴史の深い場所があります。過去を知ることで、未来に生かせるヒントが見えてくる——そんな思いを伝えました。
「人口が減っていく時代に」
2035年、今の5年生が21歳になる頃。日本全体で人口が減少し、空き家や使われない施設が増えていくと言われています。
「今みたいに家をたくさん建てても、空き家になってしまうかもしれない。そうなると“海老名ってもう終わったまちだよね”って言われてしまう可能性もある。そうならないように、今から“気持ちのいいまち”をつくっていくことが大事だと思います」

さいごに
最後に、鈴木君は子どもたちに、こんな言葉を届けてくれました。
「まちは、誰かが勝手につくるものじゃない。みんなでつくるもの。だから、“自分にできることを考えて、行動できるようになること”。それが、海老名の未来をつくっていく力になると思います」
【編集後記/広報担当者より】
今回の授業では、「まちづくりって何だろう?」という問いに対し、理事長が子どもたちの目線に寄り添いながら、自身の言葉で丁寧に伝えてくれました。
“えびならしさ”とは何か?
“質の高いまち”とはどんなまちか?
そして、“自分ごととして関われる時間”を持つことの大切さ。
子どもたちの表情や反応からも、「自分にもできることがあるかもしれない」と気づくきっかけになった様子がうかがえました。
これからも海老名青年会議所は、子どもたちと地域がつながる活動を続けてまいります。
