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【8月3日平和のつどい登壇】平和を“自分ごと”にする中矢瞬君。若者の起動を語る。

戦後80年という節目の年に開催される「平和のつどい2025」。この特別な日に登壇するのが、15歳の中矢瞬君です。昨年、グローバルユース国連大使として選ばれた彼は、国内外の学びを通じて“平和”について深く考えてきました。
本記事では、彼がどのような想いで当日を迎えようとしているのか、そして海老名青年会議所との関わりについても、ご紹介します。

※グローバルユース国連大使とは
この事業は、日本青年会議所(JCI日本)が主催し、全国の中高生を対象に行われている国際人材育成プログラムです。外務省やJICAなどの協力を受け、選抜された若者たちはカンボジアやフィリピンなどを訪問し、戦争や貧困、教育など地球規模の課題に触れる機会を得ます。地域ごとに各地の青年会議所が応募者の支援を行っており、海老名青年会議所もその一翼を担っています。2024年度は、応募者から厳密な審査のもと、全国から27名が選出されました。

「ノリ」で応募したグローバルユース

中矢君がグローバルユース国連大使に応募したのは、「正直、最初はノリだった」と笑います。
ですが、小学生まで広島で育ってきたこともあり、幼いころから戦争の話を聞いて育った環境が、心のどこかで彼の思考の土台になっていたのかもしれません。

「平和」というテーマは、彼にとって決して遠いものではなかったのです。
グローバルユースという案内が学校に届き、周りの友達とともに参加してみよう、という話が広がり応募へと進みました。

活動を通じて、成長を実感

中学生から海老名にきたこともあり、当初は“地元感”があまりなかったという彼も、「活動を通じて、海老名がどんどん身近になってきた」と語ります。

グローバルユース国連大使の活動を通じて、メディアのインタビューほか、奉仕団体・ライオンズクラブやロータリークラブでの講演、海老名青年会議所が主催するイベント「えびフェス」での啓発活動など、さまざまな活動を行ってきた中矢君。「最初は人前で話すのが苦手だったけれど、回数を重ねるうちに自信がついてきた」と語るように、彼の中で確かな成長が生まれました。

そんな中、彼の姿に影響を受けて、友人が次年度のグローバルユース国連大使に応募したというエピソードも。彼の活動に共鳴し、人を動かす力がついているようにも見受けられました。

対談から見る「起動」

平和のつどいを前に、中矢君と海老名青年会議所理事長・鈴木輝彦との対談しました。

鈴木:色々な活動を通して、改めて「平和」ってなんだと思う?

中矢:やっぱり衣食住が整っていて、〝楽しく暮らせる〟それが平和のように感じます。単純に戦争が無い=平和ではなくて、なにかに抑圧されている状況では、平和とは言い難いかなとは思います。

鈴木:話を広げて、「世界平和」っていうのは?

中矢:たとえば、学校の授業でやっているのは、核保有国について。「核を持つ・持たない」というのが、均衡を保っている一方で、ジレンマになっていると思います。平和には、やっぱり≪対話≫が重要なのかなと考えます。

鈴木:たしかにそうだね。そういった意味で、我々青年会議所、そしてグローバルユースの皆もさまざまな機会を通じて、対話を行っている感じだね。

話は変わって、中矢君のように自発的に動き始める若者が、地域の未来を変えていくという意味も込めて、今年の海老名青年会議所は「起動」というスローガンで活動しているんだけど、中矢君がグローバルユース活動を通じて、起動したものはあるかな?

中矢:グローバルユース活動では、今まで経験したことがない、いわば〝普通ではない〟中学生生活を送ることができたと思っています。友達にそんな話をしたところ、今年2025年度のグローバルユースに応募してくれました。

鈴木:それは素晴らしい。一人の動きが、もう一人を“起動”させた。地域の中でそんな連鎖が生まれているのは、まさにまちづくりの理想だと思うんだよね。

青年会議所は、人とまちが出会う機会をつくることも役割のひとつなので、それぞれが自分らしく動き出せる社会の起動のスイッチになれれば良いなと思っています。

中矢:僕も、まだまだ挑戦の途中ですが、平和のつどいの場で、自分の考えていることを伝えられたらと思っています。緊張しますけど、楽しみでもあります。

鈴木:きっと、多くの人の心に響く時間になるはずです。青年会議所も、その歩みを全力で応援しています。

8月3日に向けて

本日7月1日発行の「広報えびな」にも掲載されている「平和のつどい」。現在、中矢君は発表に向けて、国内外の研修を経て得た学びや気づき──それらをどう伝えるか、試行錯誤を重ねながら、本番に向けて準備を進めています。どんな言葉が飛び出すのか。それは、当日の会場でぜひご体感ください。

イベント情報・平和のつどい2025

■ 日時:2025年8月3日(日)13:00~16:00(受付12:30~)
■ 会場:海老名市文化会館
■ 内容:講演(中矢瞬氏ほか)、戦争体験講話、映画上映『おかあさんの被爆ピアノ』 ほか
■ 先着:300人
■ 費用:無料
■ 主催:海老名市(市民相談課 人権男女共同参画係)/協力:公益社団法人海老名青年会議所

中矢瞬君の“起動”の先にある言葉を、ぜひ現地で受け取ってください。
私たち海老名青年会議所は、こうした若者の挑戦と成長を、これからも応援し続けます。

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